Aalto大学スタート

情報と新しい仲間の嵐!

Aalto大学は、2010年に、ヘルシンキ工科大学、経済大学、芸術デザイン大学が合併して創設された。名前はフィンランドの国民的な建築家、Alvar Aaltoに由来する。芸術デザイン大学はTaiKと呼ばれていて、ヘルシンキ中央駅からトラムで15分くらいのアラビアンタにある。
MA(大学院)は全ての授業が基本的に英語で行われるため、ヨーロッパを中心に各国から留学生が集まって来る。

といった基本的な情報は知っていたが、実際どんな感じなのかはやっぱり始まってみないと分からない。

集合場所のホールの前にはやはり各国の学生がたくさん集まっていた。

映像とSTAND-UP、そして本当にインターナショナルな学生。
イギリス、ドイツ、オランダ、イタリア、フランス、スウェーデンギリシャ、スペイン、ラトビア、ロシア、カナダ、アメリカ、ブラジル、中国、インド、韓国、…100人の留学生がデザイン専攻でMAに来ている。

学長は女性で、真っ赤なワンピースとめがねで気さくに登場した。
あいさつの後に、映像が放映されたり、哲学者のあいさつがあったり、STAND-UPというコメディアンによるショーがあったりして日本の美大とは全く違って新鮮だった。


アラビアという陶器の会社の元工場を使った大学の校舎は有名だが、こんなに縦長だとは知らなかった。さすが北欧最大の美大だけあって、設備がしっかりしている。木材、金属、プラスチック、ガラス、陶磁器…など工房が地下に何十メートルにもわたって併設されていて、各工房に職人さんがいて技術的なことをサポートしてくれる。木工のマエストロはまるでピノキオにでてくるゼベットじいさんのようだ。

フィンランドの学生は本当に恵まれていると思う。まず、正規の学生だと学費が無料。そして、自分の大学でなくてもスケジュールさえ合えばどのコースも自由に取れるし、制作費も課題に関係するものであれば大学から出る。
交通費は、メトロ、トラム、ボート、バス共通の定期が月23ユーロ。これがあれば殆どどこでも行ける。
学食もどの大学でも使えて、さらに学生向けのUni Cafeが街中にあり、日替わりのメインディッシュとサラダとパンのセットが2.5ユーロ。
Uni Sportsというフィットネスセンターもいくつかあって、年間85ユーロで使える。大学内はもちろんのこと、トラムやメトロの中では無料のWiFiがあって快適にスマートフォンやPCが使える。

芝生がの公園のような場所が至る所にあって、天気のいい日は好きなところに座って話してる学生がたくさんいる。
私よりも年上の学生がたくさんいる理由が何となくわかった。