アーティストのお家にホームステイ

最初の2日間はヘルシンキ中心と大学のちょうど真ん中くらいにある、フォトグラファーのアーティストの家にホームステイした。
もう60歳過ぎくらいのマダムだったけれど、一足アパートの中に入ると素敵な空間が広がっていた。
不思議なオブジェや石、絵画や写真があってキョロキョロしてしまった。

天気が良かったので、花やグリーンがきれいなテラスでお茶をした。

マダムは、昔はベルギーでも活動したり、新聞に載ったりもしたことがある本格的なアーティストだったようだ。私の部屋にもいくつか昔の作品が飾ってあった。

私がデザインの学生と聞くと、美術館やおすすめの散歩道などを教えてくれた。
どの部屋も心地よく、オーガニック食品しか使わないマダムなので紅茶やハーブティーにもこっていてたくさんの種類の紅茶の瓶がキッチンに並んでいて、自由に飲んでいいわよと言われたので、久しぶりに自分部屋でのんびりと飲んだ。

しばらくユースホステル暮らしだったので、ここにずっと住みたいと思うくらい快適だった。

翌日は、昔の作品のポートフォリオを見ながら一つ一つ説明をしてくれた。
ポートレートや、詩と組み合わせたイメージ写真が多かった。個展も何度か開いたことがあるそうだ。暗室で自分で焼いたというモノクロの写真の作品は、質感がとても良かった。
朝食も頼んでいなかったのに、アラビアのヴィンテージの食器など素敵な器に入れて出してくれて、さすが北欧のマダム!と嬉しくなってしまった。

最後に、いつでも遊びに来てねとギュっとハグして見送ってくれた。
不思議なオーラのあるマダムだったなぁ。そう、ジブリ映画に出てきそうな感じ。