ついに到着!ヘルシンキ

幻想的な夕暮れ

お昼の便でアムステルダムからヘルシンキへ飛んだ。Blue1というSASの格安航空券だったのでたったの15000円。
空港までフィンランド人の友達が迎えに来てくれて、ホームステイ先までスムーズにたどり着くことができた。
アムステルダムより暑い、快晴だった。
白樺の緑の葉が生い茂り、花々も生き生きとしている。カラフルな家を横目に見ながら、しばしの散歩を楽しんだ。

まだまだ日が長く、夜ご飯を食べた後に出かけることにした。何となくトラムに乗って、土地勘をつかむために出かけたのだが、港のマーケット広場まで行くとちょうどスオメリンナ島へのボートがあと1分で出発するところだった。とっさにボートに飛び乗ってみた。
ヘルシンキはメトロもトラムもボートも鉄道も全て共通のチケットで乗れる!)
ヘルシンキのシンボルの大きな白い教会もどんどんと小さくなり、かわいい赤い家がある島がいくつも現れた。まるで、物語の中のような世界だ。
15分くらいでスオメリンナ島に到着した。パーティーがあるのか、ティーンエイジャーがたくさん降りて行った。


この島は昔要塞として使われていたので、砦のような石の壁や、大砲の跡、戦時中の潜水艦などが島のあちこちにある。
丘や滑らかな岩のかたまりがなだらかな凹凸を作っていて、その先に海が見える。こんなランドスケープは他に見たことがない。もう既に9時頃だったけれどちょうど日が沈んでいくところで、ダイナミックな空を満喫できた。
パノラマすぎて写真では表現できないような世界が広がっていた。
丘の頂上に夕日を眺められるベンチがあり、そこにはワイングラスを片手に楽しそうに話す中年のカップルが座っていた。なんて贅沢な時間なんだろう。
ここにいると、東京とはまったく違う時間の流れを感じる。
他にも何組か夕日を眺めているグループがいたが、それぞれ好きなところに座って静かに空を眺めていた。

さらに島の奥に進むと、長いくだり坂があってその先にぽっかりと大きな黄色い月が現れた!そしてその光は、海に反射してきらきらと白い道を水平線まで作っていた。鳥肌が立つくらいきれいな夜だった。

1時間ほど散歩を楽しんで、ボートでまたヘルシンキ市街へ戻った時にはもう10時半頃だったがまだぼんやりと明るさが残っていた。

何だか半分夢だったかのような気分に浸りながら、ヘルシンキ初日を終えた。