アムステルダム

目覚めると、外は散歩するには絶好の快晴だった!

中央駅から続くメインストリートに沿って歩いて行くと、すぐに運河沿いに立ち並ぶカラフルな家々が現れた。アムステルダムはそれほど大きな街ではないので、頑張れば1日で主要な場所を歩くことができる。


どこを歩いてもすぐに運河と橋が現れてとてもきれいだ。そしてどの家もきれに植物が手入れされていて、色々な種類の花が目を楽しませてくれた。ヒマワリやアジサイベルフラワーなど、日本でも見たことがある花だが密度が濃かったり、フリルが強かったりどこか日本とは違う雰囲気がある。アンネ・フランクの家の近くのエリアには幅の狭い運河とギャラリーや個性的な家、カフェなどがあってゆっくりとした時間を楽しめた。面白いと思ったのは、どの家の前にも必ずベンチがあること。平日なのに、多くの人がベンチに座って話したり、ランチしたりしていた。私も運河沿いのベンチに座ってゆっくりと運河を泳ぐカモや白鳥を眺めながらサンドウィッチを食べた。なんて気持ちいい午後なんだろう!


とは言ってもあんまりゆっくりもしていられないので、今度は花市があるムント広場に向かって歩いて行った。花市にはチューリップから盆栽にいたるまで色々な植物と球根が売られていて、たくさんの観光客でごった返していた。


ついでにムント広場から少し先の運河にカッテンカビネットっという猫のポストカードやポスターの隠れた店があるのでのぞいてみた。アムステルダムにはいたるところに猫がいる。街角やカフェの中、時にはコンビニの棚の上にも!

そのままアンティーク通りにそってしばらく歩いていくと、芝生と柳がきれいな運河沿いの公園が現れた。本当に天気がいいので、ピクニックをしている人がたくさんいた。さて、ここまで歩いてきたお目当ては国立ゴッホ美術館。美術館の前にも広大な公園が広がっていて、ここにもたくさんの人がいた。各々自由に芝生に寝転がったり、犬の散歩を楽しんだりしていた。

ゴッホ美術館は午前中だとかなり並ぶようだが、もう夕方だったのでそんなに並ばなくてすんだ。さすがゴッホ美術館!ゴッホが各地に住んだ時代ごとに絵画が展示されていたり、復元の舞台裏やゴッホの部屋を再現した展示もあった。
東京だったら、もの凄く遠くのガラスケースの中に小さくしか見られなかったヒマワリの絵も、直に近づいてみることができた!こんなにしっかりとゴッホの絵をたくさん見られたのは初めてだ。そして驚いたのが、ゴッホが27歳で画家になるまでに絵画の経験があまりなかったということ。色々な手法を試して今までの絵画にチャレンジしていった姿勢がよくわかった。

ヨーロッパの夏は日が暮れるのが9時頃。明るい時間が長いので、穏やかなアムステルダムをぐるっと回ることができた。しかし夜になると街は別の顔を見せる。

オランダはマリファナが合法の国として知られているが、マリファナを吸う店COFFEE SHOPや、娼婦が細い窓に立って下着姿で客引きをする飾り窓にライトが灯る。辺り一帯にマリファナの臭いが立ちこめ、歌舞伎町以上にあからさまなので異様な雰囲気。初日にこのレッドライトディストリクトを歩いた時には怖くて駆け足で通り抜けたけれど、別の日に落ち着いてみてみると、子ども連れの観光客も結構いた。(どういう教育なのかは疑問…)


色々な意味でアムステルダムは他のヨーロッパとは違っていて少し刺激的だった。
初日から歩きすぎて足が棒のようだ!