ついに出発!

出発前に、幼なじみや家族、親戚、色々な友達が送別会?を開いてくれて嬉しかった。中にはプレゼントや心温まる手紙までもらって、これからの留学生活の心の支えになりそうだ。
ありがとう。

お盆のさなかで安い航空券が早々に売り切れてしまったので、7年ぶりくらいにアエロフロート(ロシア航空)をつかうことにした。
以前に何回かアエロフロートを使ったことがあったので、あの憂鬱な空港にまたいくのか…とトランジットの3時間をどう過ごそうか悩んでいたが、運良く隣の席に座っていたのは同い年くらいの女の子だった。離陸の時には肘掛けを握りしめて、モニターをバンッと手の平で消したので、相当飛行機嫌いなんだなっと思っていたけれど、しばらく飛行していると薄雲の中に飛行機が入った。
すると突然ジェットコースターのような飛行になった!さすがに私も焦って、隣の女の子に話しかけたら、すぐに友達になった。


今回初めてオーストリアから日本人の彼氏を訪ねて来日したそうだが、そこでプロポーズされて来年の夏にオーストリアで結婚式をするそうだ!まるで絵のような山々に囲まれた湖の真ん中に浮かぶ小さな教会で式をするそうだが、話を聞いているだけでも美しい風景が浮かんできて素敵だなと思った。

9時間半のフライトですっかり打ち解けて、トランジットの時間も同じくらいだったので一緒に空港でビールを飲むことにした。
しかし!ロシアの空港は一筋縄では行かないのです。
まず飛行機から降りると50mくらいの長い行列。そしてマイペースな入国審査官。誘導するのに客に向かって怒鳴りつける。
ビジネスクラスの乗客が待っていても無視。英語もあまり通じない。オーストリア人の友達がロシア語を話せたので助かったが、どの国の乗客も皆あきれ果ててしまった。
とにかく入国審査とセキュリティーチェックを抜けて、いざシェレメチボ空港へ。
7年の間に増設したらしく、明るくモダンな建物に生まれ変わっていた。
結局飛行機から降りて、1時間ほど経ってしまったがビールはひとしお美味しかった!新しい友達との出会いがあることも一人旅の楽しみの一つだ。
その後のフライトは問題なく、食事もおいしかった。一眠りしている間に、アムステルダムスキポール空港に着陸の時間となった。

アムステルダムは中央駅にジャンキーがたくさんいるし治安も悪いと聞いていたので、夜11時頃に到着するのはかなり緊張した。
早足で空港を抜けて中央駅までのチケットを買おうとしていると、気の狂った男の叫び声が響いてきた。皆何事かと振り返ったが、おそらくそれが噂のジャンキーのようだ。地べたに座り来んで、"I hate you I hate you!!"とか喚き回っているけれど警察もたくさんいるし特に危険ではなかった。
中央駅までは電車で15分ほど。夜で人通りも少なかったが、レンガ造りの駅前から運河が広がっていて、他のヨーロッパの国とは違う開放的な空気が漂っていた。
駅から3分のユースホステルに迷わずたどり着けたのは私にしては上出来!
確かにHostel Arozaと書いてあるが、ここがユースホステル?と疑うようなうさんくさいバーだった。入り口に謎のアジア人の男が立っていて「コンニチワ。コンニチワ。」と話しかけてきた。マズいところを予約してしまったなとそのときは少し後悔したが、受付にいた黒人のおじさんも後々いい人だということが分かった。
チェックインをしていると、ちょうどイギリス人の女の子たちが帰ってきて、同じ部屋を割り当てられた。しかし、4Fの部屋なのにエレベーターもなく、幅の狭い急な階段が迷路のように張り巡らされていて、そこを大きな荷物を抱えて上らなくてはならなかった。おかげでクタクタになって初日はよく眠れた。