Wood Workshop

ゼベットじいさんのおしえ。
TaiKの良いところは、木・プラスチック・金属・ガラス・陶器などどんな素材の工房も自由に使えるところだ。ただし自分で制作をするためには、免許をとらないといけない。
私の専攻は、まず木工房の使い方を習うことになった。設備は日本の美大に比べたら格段に良く、きれいで、広さも十分ある。そして職人の先生が木の性質や機会の使い方まで手取り足取り教えてくれる。
もちろん本格的な大きな機械を使うので、危険も伴う。そのために免許が必要なのだ。

職人の先生は、まるでゼベットじいさんのような人だった。聞き取りやすい英語で、とても分かりやすく入念に説明してくれた。フレンドリーでありながら、的確に技術的なことを教えてくれるのでとても心強い。
ドイツ人らしいが、初めてフィンランドに来たときには、設備の良さに驚いたそうだ。フィンランドでは、小学校でもプロと同じ機械を使って教えるそうだ。教育のレベルが高いことは有名だが、そんなに本格的なのかと改めて驚かされた。

バンドソーとサンダーくらいは使ったことがあったが、テーブルソーや見たことのないたくさんの機械があり、一つずつ注意点と使い方を教えてくれた。大きなチェーンソーで木の幹から必要な木材を切り出して、制作をするので倉庫にはたくさんの木材がならでいる。正規の学生なら学費が無料で、しかも授業に関する制作物であればなんと、道具から木材まで全て無料で支給される。
他のどの国を探してもこんな良い環境はないだろう!

2つのグループに分かれれて、ボックスとまな板を組木の技術を使って作ることになった。のこぎりで作ったら1週間くらいかかりそうな作業だが、機械があるので、スリリングだけれどあっという間に出来上がった。今までプロトタイプを作るのに苦労していたのがうそのようだ。